本格的な易占いの勉強について
本格的な易占いとは、周の時代から行われている占術の1つです。
占いとは、大きく3つに分けられます。
1つが、占う相手の生年月日を用いて占術を行う「命占」です。
もう1つが、手や顔など占いを行う方の身体的な部分から占術を行う「相占」となります。
そして、最後の1つが専用の道具を用いて偶然現れたものから占術を行う「卜占」です。
タロット占いや易占いは、3つめの卜占に属します。
易占いは比較的簡単な占い方としてご紹介されることが多いですが、実際は奥が深く、たいへん魅力的な一面を持つ占いなのです。
今回は、本格的に占い師を目指す方や、占いに興味を抱いている方に「易」の占い方をご紹介します。
本格的な易占いの勉強 易の種類とは?
一言で、「本格的な易占い」といっても、様々な占い方があります。
筮竹を用いて占いを行う場合、筮竹と算木に加え、筮筒と掛肋器の4種類の道具が必要となります。
筮竹とは、先ほどもご紹介した50本の竹を指しており、卦を立てる際、その象徴を表すために必要不可欠なアイテムです。
算木も先ほどご紹介しましたが、もう一度軽くご説明させて頂きます。
算木とは、四角形の板に陰や陽の印や八卦が描かれているものです。
筮竹によって、現れた数字を八卦へと当てはめ、その象徴を表すために使用します。
筮筒は、筮竹を収納するために必要となり、掛肋器は筮竹の数を数えたものをまとめて置くために必要となります。
筮筒と掛肋器は、必須というわけではありませんが、必要と感じる方は用意してください。
筮竹を用いた占い方は3パターンあり、本筮法・中筮法・略筮法が存在します。
では、この3つの中で易占いを始めたばかりの方でも簡単に行える占い方をご紹介します。
初心者にオススメの易占い「略筮法」について
易占いの初心者の方や、これから易占いを始めようと思っている方にオススメの占い方は「略筮法(りゃくぎほう)」です。
略筮法とは、別名「三変筮法」と呼ばれており、筮竹を3回裁いて占う方法です。
略筮法が、筮竹を用いる占術の中で最もお手軽で分かりやすいため、これから始める易占い初心者にぴったりです。
主に、略筮法は物事の良し悪しや重んずるべき点を視るのに適しています。
江戸時代で最も有名な易学者の、新井白蛾氏が初めて行ったとされています。
その後、明治時代になり、当時の易聖・高島呑象氏も略筮法を用いて占術を行っていたと言われています。