西洋占星術で良く使われる用語について
西洋占星術は、10種類の惑星や12種類の星座を「ホロスコープ」と呼ばれる天体の配置図を用いて占術します。
ホロスコープには、12の空間が用意されています。
それらには各々意味があり、それぞれの惑星や星座の場所や角度を読み解くことで占う人物の人と成りや人生などを占います。
ホロスコープを読み解くには、西洋占星術の「専門用語」をキチンと理解する必要があります。
では、西洋占星術で使用する用語には、どんなものがあるのでしょうか。
西洋占星術の用語 サインとハウス
西洋占星術では、12星座のことをサインと呼びます。
天体に輝く星座を英語で「constellation(コンストレイション)」と言いますが、西洋占星術で用いる星座は、「sign(サイン)」と言い、正式名称は「astrological sign(アストロロジカル サイン)」と言います。
西洋占星術では、地球から見た太陽の天球上の大円である黄道(つまり、太陽の通り道)を12等分し、太陽が移動する位置にある各々の星座のことをサインと呼んでいます。
サインは「星座宮」とも呼ばれ、ハウスと言う「室」と同じく12等分の空間を持ちます。
ホロスコープを天上と地上に分け、天上部分を12等分したものを「サイン」、地上部分を12等分したものを「ハウス」と言います。
もう少しご説明しましょう。
西洋占星術では、黄道を中心に、「zodiac(ゾディアック)」と呼ばれる南北へ幅16度の帯「獣帯(じゅうたい」)を30度づつの12に区分し、そこへ12種類の星座を当てはめます。
通常、西洋占星術では、12ハウスが一般的ですが、中には他の区分方法があります。
初めて西洋占星術を行う占い師のたまごの方はまず、この用語を記憶し、12等分のホロスコープで慣れると良いでしょう。
西洋占星術の用語 二区分・三要素・四元素
西洋占星術の用語でサインやハウスを理解できたら、今度は二区分、三要素、四元素を覚えましょう。
二区分とは?
二区分とは、星座宮と呼ばれるサインを各々男と女の2つに分けたものを指します。
これは、かの有名な哲学者であり数学者のピタゴラスが創設した「ピタゴラス教団」によって教理されたもので、奇数を男性、偶数を女性と現しています。
西洋占星術では、ピタゴラス教団の教理に基づき、各々のサインを男性宮、女性宮と分けています。
占い師によっては、男性宮を「陽の宮」、女性宮を「陰の宮」と呼ぶ場合もあります。
二区分は、牡羊座宮から「反時計回り」で、魚座宮までを順に「男性宮・女性宮」を振り分けています。
例えば、牡羊座宮は、始めなので「奇数の男性宮」、蟹座は4番目に位置しているので「偶数の女性宮」となります。
三要素とは?
三要素とは、サインを活動宮・不動宮・柔軟宮の3つの要素に区分したものです。
三要素も、牡羊座宮から「反時計回り」に魚座宮まで一周させ、牡羊座宮から「活動宮」→「不動宮」→「柔軟宮」の順番に当てはめていきます。
例えば、スタート位置になる牡羊座宮は「活動宮」となり、そこから反時計回りに進み、5番目にあたる獅子座宮は「不動宮」となり、最後の魚座宮は「柔軟宮」となります。
四元素とは?
四元素とは、サインを各々火・地・風・水の4つに振り分けたものを指します。
西洋占星術では四元素ではなく、エレメントや四素子と呼ばれることが多いので、こちらで記憶している方が多いかもしれませんね。
エレメントとは、古代のギリシアで活躍した哲学者「エンペドクレス」が首唱した四大元素です。
西洋占星術では、牡羊座宮から反時計回りで進め、魚座宮まで順に火・地・風・水と当てはめていきます。
例えば、スタートである牡羊座宮は「火のエレメント」となり、そこから反時計回りで進み6番目にあたる乙女座宮は「地のエレメント」が割り振られます。
乙女座宮の次は天秤座宮ですので「風のエレメント」になり、最後の魚座宮は「水のエレメント」となります。
他にも、西洋占星術では、各々のハウス内に存在する点を「カスプ」、サインに強力な影響を与える惑星のことを、支配星の意味を持つ「ルーラー(または守護星)」と呼びます。
また、西洋占星術では、「リリス」と呼ばれる人の潜在意識に作用する感受点なども、ホロスコープ内に表れます。
さて、いかがだったでしょうか?
西洋占星術で良く使われる用語は、まだまだ他にもたくさんあります。
西洋占星術の占い師を目指す方は、ホロスコープを読み解くためにも、しっかりと専門用語を理解して、正確な占術が出来るようになりましょう。