西洋占星術で用いる「ホロスコープ」とは?
西洋占星術で使用するホロスコープとは「天体の配置図」で、地球を中心に「12種類の星座」と「10種類の惑星」を配置させた天球図です。
ホロスコープには、サインと呼ばれる星座宮、プラネットや惑星、室と呼ばれる12のハウス、アスペクトや座相と呼ばれる感受点同士の角度の4つが描かれています。
西洋占星術は、古代の宇宙構造説である「天動説」が原点だと言われています。
現在では天動説は覆されてしまいましたが、天体が人間に影響を及ぼすことは昔も今も変わらないため、現在も「天動説」を基にホロスコープは作成されています。
ホロスコープの作成方法
星々の配置図であるホロスコープは西洋占星術ではとても重要な役割を担っています。
特に「バース・チャート」や「ネイタル・チャート」という占う人物が誕生したときの星々の配置図は最も大切なものです。
バース・チャートを作成する際、人の生年月日や出身地、出生時間が必要になります。
西洋占星術が誕生した当時は、バース・チャートを作成するために、星々の場所を算出するための数学や、天文学の知識が必要でした。
しかし、現在ではパソコンを用いることで自動的に算出してくれるので、一瞬で作成することが可能です。
バース・チャートには、サインと呼ばれる「牡羊座」や「天秤座」「水瓶座」などの12種類の星座の記号が表されています。
12種類のサインの内側には、「水星」や「月」、「太陽」などの10種類の記号が散りばめられています。
西洋占星術では、「太陽のマーク」がどのサインに位置しているかが重要になります。
例えば、占う人物の星座が魚座の場合、バース・チャート内でも「太陽のマーク」は魚座の位置にあります。
雑誌やテレビなどの星占いでは、このバース・チャートに表されている「太陽のマークの位置」だけを読み解いた大まかな占いです。
なので、万人向けの占い結果となっているわけですね。
他の惑星記号も、太陽同様に読み解き、ホロスコープを解読します。
ホロスコープにおける惑星と星座の関係
西洋占星術における「12種類の星座」と「10種類の惑星の関係」についてご説明します。
ホロスコープで用いられる惑星は「役者」と呼ばれ、星座は「衣装」と呼ばれています。
つまり、役者と呼ばれる惑星は、サインである衣装を身にまとうことで、その特性や性質を身につけるという意味なのです。
例えば、「太陽のマーク」が「牡羊座のマーク」に入っている場合、その人物の「太陽の性質」は牡牛座を身にまとっていることになります。
「月のマーク」が「牡羊座のマーク」に入っている場合は、その人物の「月の性質」は牡牛座となります。
ホロスコープの読み方について
西洋占星術のホロスコープでは、星座や惑星の他に「アスペクト」が表示されています。
アスペクトとは、惑星と惑星がどの角度にあるのかを考察し、ホロスコープの相を視るものです。
どういうことかと言いますと、「惑星の角度」によって惑星同士のバランス関係や、不調和を調べることが可能となるわけです。
また、ホロスコープには、「ハウス」と呼ばれる12個の空間が存在します。
ハウスは、アセンダントから始まり、反時計回りに2ハウス、3ハウスと続きます。
3と4ハウスの間には、イムゥム・コエリ、7と8の間にはディセンダント、9と10の間にはミッドヘブンが存在します。
そして、これらの4つは「アングル」と呼ばれ、ホロスコープではとても重要な役割を担っています。
ホロスコープは、西洋占星術で正確な占いを行う上で不可欠な存在です。
しかしその反面、難解な「記号」や「専門用語」が乱立しており、占い師のたまごの方には少々荷が重いと思われます。
西洋占星術の占い師を目指す方は、しっかりと専門用語を理解し、記号を読み解く力を身に着けてからホロスコープに進むと良いでしょう。