西洋占星術の特徴 歴史について
西洋占星術が誕生したのは、チグリス・ユーフラテス川の下流地域で紀元前1900年頃に誕生した古代帝国のバビロニアが起源だと言われています。
西洋占星術とは、プロト占星術が基となっていて、紀元前2000年より以前からあったと伝えられています。
この占星術は、初めはとても簡単な占術方法でした。
しかし、古代バビロニア帝国では夜空を眺め、煌々と輝く惑星が軌道上を運動する様と、神秘的な輝きを放つ月の満ち欠けを観察し、それを基に日中に起こる出来事をなぞらえて発展したとされています。
当時の西洋占星術の特徴は、野鳥や野生動物の挙動に関することや、河川や大地、虹や雲などの自然界で起こる現象は、全て何かが起こる前兆とされていました。
彼らは、やがて「空」と「地上」の相関性に気付き、このようにして手に入れた知識や経験をもとに、さらに発展させたのが現在の西洋占星術です。
西洋占星術の特徴 種類
西洋占星術には「太陽占星術」という種類の占星術があります。
太陽占星術のことは、きっと皆さんよくご存知でしょう。
そう!いわゆる「星占い」のことです。
太陽占星術は、人間が誕生した瞬間の「太陽」が、どの位置にあったのかを基準に占う星座占いです。
占い師を目指す方も、初めにこの占星術を行った方も多いのではないでしょうか。
占い初心者でも簡単に行えるため、四柱推命等の東洋の占いに比べてとっつきやすく、また分かりやすいのが特徴です。
西洋占星術を行う際に用いるのが、「バース・チャート」と呼ばれる出生図です。
これは占い師が作成するのですが、実はこれだけで「人の運」の全てが分かるというわけではありません。
占い師自身が、真新しい、まだ誰も知らない世界を開いて行くことで、深層心理に加えて可能性を垣間見るのです。
西洋占星術の特徴 バース・チャート
西洋占星術のバース・チャートには、人間がこの世に生まれた際の「太陽の位置」が、どの星座の位置にあったのか?などの他にも、数多くの事柄が分かります。
よく「バースチャート=ホロスコープ」と認識されている方がいますが、ホロスコープの中の一部がバースチャートとお考えください。
バース・チャートは、早撮り撮影したスナップ写真のような代物で、太陽系に属する「8つの惑星」と、地球の衛星である「月」の位置関係が記されています。
近年、「冥王星」が太陽系の惑星から外されましたが、現在でも西洋占星術ではしっかりと惑星として用いられています。
バース・チャートには、他にもアングルなどが記されており、それらを用いて占星術を行います。
西洋占星術は、一番身近で親しまれている、特徴的な占いの1つです。
しかし、実際は奥が深く、月や惑星の位置関係によって、その星座がどの惑星の位置にあるか、月は、現在どの星座の位置にあるのかで、運勢や性格が決まるのです。
西洋占星術の占い師を目指す方は、星座だけではなく、月や惑星にも目を配る必要があります。