手相の見方における8つの丘について
手相を見る場合、左右の手をじっくり観察する必要があります。
手の形や指、さらには手の出し方に至るまでしっかり観察する必要があります。
そして、手の平にはいくつもの「線」やふっくらとした「膨らみ」が存在しますね。
これらを全て観察し、そこから人物に関することを占って行くのです。
今回は、手の形態に関する事柄ではなく、手の平にある「8つの丘」についてご説明させて頂きます。
手相で重要となる8つの丘の名称と意味
手相占いを行う際は、手のひらにある線だけではなく、ふっくらと盛り上がった「掌丘(しょうきゅう)、または「丘(きゅう)」と呼ばれる8つの場所も学んでおく必要があります。
8つの丘は「太陽系の惑星」にちなんだ名称となっており、占星術と深く結びついていることが分かります。
そして、それぞれにきちんとした意味があり、それを読み解くことで正確な手相を占うことが可能です。
では、8つの丘の名称とカンタンな意味をご紹介します。
太陽丘(たいようきゅう)
太陽丘は「薬指の付け根の真下にある丘」で、芸術と人気に関わる丘と言われています。
また、社会性や生きている喜びを感じる場所とも言われています。
知性と文化を司る場所ですので、この部分が発達し過ぎていると見栄を張りたがり、贅を尽くすこととなります。
反対に平ら、もしくはへこんでいる場合は、金運や人気運などの効果を十分に得ることが出来ません。
水星丘(すいせいきゅう)
水星丘は「小指の付け根の真下にある丘」で、商業や経済に関わる丘です。
他人との意志の疎通を図るなどの社交性や自己表現に関わる場所と言われています。
商業に関わる事柄と密接に関係しているので、発達し過ぎると欲が深く、見せ掛けで善意を行う傾向があります。
反対に、へこんでいたり平らな方は商売の才能が無く、お金儲けが苦手な傾向にあります。
金星丘(きんせいきゅう)
金星丘は「親指側の手のひらの下あたりの小高く広い丘」のことで、愛情や体力に関わる場所です。
愛情や感情を表に出したりする際に、必要な能力や生命力の強さを表しています。
愛情や包容力に関する事柄と深く関わっています。
愛と美の女神であるヴィーナスを象徴する部分でもあり、別名「ヴィーナスの丘」と呼ばれています。
この部分が発達し過ぎている場合、性欲が盛んになり異性関係で問題を引き起こしやすくなります。
反対にへこんでいたり平らな場合は、独りよがりで人間性に魅力を感じにくい人物になってしまいます。
月丘(げっきゅう)
月丘は「小指側の手のひらの下あたりの小高い丘」のことで、想像力と感受性に関わる場所です。
神秘的であり、心的能力に関することと深く密接し、芸術性に優れた能力を発揮できると言われています。
この部分が発達し過ぎると空想力が強くなり、自分は他人よりも優れていると思い込み、自身を過大評価する傾向にあります。
その場合、社会から役立たずというレッテルを貼られ、無駄に夢を追いかける人となります。
反対にへこんでいたり、平らな方は情動が乏しく面白みに欠ける人物となります。
火星丘(かせいきゅう)
火星丘には、複数の丘が存在します。
1つは第一火星丘と呼ばれる「親指の付け根の人差し指寄りにある丘」で、積極性や大胆な行動などを司り、身体的な勇気や決断力を表しています。
2つめは第二火星丘です。
こちらは「小指側の手のひらの真ん中あたりの膨らみ」のことで、忍耐力や自制に関わる丘とされており、精神的な勇気や冷静沈着、忍耐強さを表しています。
また、丘ではないのですが、火星平野と呼ばれる部分があり、これは「手のひらの真ん中あたり」で、生活力や自信に関する事柄と深く関係しています。
第一火星丘は、決断力と行動力を司っており、発達し過ぎるケンカっ早く短気になります。
反対にへこんでいたり、平らな方は逆に気が小さくなってしまいやすいので、競争社会にはなかなか溶け込めない人物となります。
第二火星丘は、忍耐力と自制心に関する事柄を司っており、ここが発達し過ぎるとワガママな言動で失敗を繰り返すこととなります。
平ら、もしくはへこんでいる場合、物事を続けることに対しての気力がない人物になりやすいです。
火星平原は、生活力に関わる事柄と密接に関係しています。
適度にふっくらとして緩やかなくぼみの方は、穏やかな性質の持ち主です。
肉付きが悪く、くぼみが大きい方は努力が報われる可能性が低いと言えます。
木星丘(もくせいきゅう)
木星丘は「人差し指の付け根の真下にある丘」で、向上心や野心を表している丘です。
権力や統率力などに関わる事柄と深く関係していて、他にも努力や意欲的な事柄にも関係しています。
向上心も見ますので、発達し過ぎていると虚栄心が強くなり、へこんでいるまたは平らの方は消極的になります。
土星丘(どせいきゅう)
土星丘は「中指の付け根の真下にある丘」で、孤独と慎重の丘と呼ばれています。
責任感や義務感、自身の欲望や感情を抑え込むと言われています。
慎重かつ注意深く考えるという意味を持っている丘です。
思慮分別に関する事柄が分かります。
この部分が発達し過ぎていると消極面が強く暗い性格となります。
反対に平らだったり、へこんでいる方は軽薄な言動が増えます。
8つの丘や平原を正確に見ることは、手相を占う上でとても重要なポイントとなります。
できる限り数多くの人の手を観察して、実占経験を積むことが大切です。