天中殺とは、六十花甲子から始まる
天中殺とは、算命学の根本に当たる「十六元法」によって具体的に表現されたものです。
分かりやすくした言葉では「不自然融合時間帯」と表現されています。
その場所には空間が存在せず、時間のみが存在するという「不可思議な時間帯」のことを指します。
これがいったいどういった意味を表すのかをご説明します。
生き物が生きていく上で、行う活動の移り変わりを「時間」と言い、時間を12に分けて十二支というかたちにします。
そして、生き物が生きるために活動を行う対応を「空間」と呼び、十干に当てはめて行きます。
時間を表す十二支と、空間を表す十干を組み合わせたものを「六十花甲子(干支:かんし)」と呼びます。
これは、算命学や四柱推命などの占術に使用されます。
天中殺とは不自然融合部分
しかし、お気付きの方もいらっしゃるかと思いますが、時間を表す十二支は12種類存在するのに対し、空間を表す十干は10種類しかありません。
そのため、2つ分の空間が不足するかたちとなります。
つまり、「甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸」の十干に、十二支を子から順に当てはめてゆくと、戌と亥の2つが余るのです。
この2つを「不自然融合部分」と呼び、戌亥(いぬい)天中殺という名称の天中殺となります。
戌から始まれば、2つの「不自然融合部分」は申と酉になり、申酉(さるとり)天中殺となります。
天中殺には6種類あり、それぞれの天中殺と、もろもろの条件を組み合わせ、何がどのように不足しているのか、どうなるのかを明らかにしてくれています。
ですので、必ずしも悪いと決められるものではありません。
天中殺と一般的に呼ばれるものは、12年に2度訪れる「年の天中殺」ですが、実は12ヶ月に2度訪れる「月の天中殺」や、12日に2度やってくる「日の天中殺」があります。
しかし、人生において多大な影響を及ぼすと言われているのが「年の天中殺」です。
ですから、事前に自分がどの天中殺に当てはまるのかを知っておくと、年の天中殺に入る前から対処することが出来ます。