タロット占い師になるために、タロットの特徴を知る
タロット占いは、女性の皆さんならば一度は経験したことがある占いではないでしょうか。
タロット占いで使用されるカードは、そのデザイン性の高さから、インテリアやコレクションとして大変人気があります。
そんなタロットですが、占いで用いられるカードの種類は、全部で78枚もあります。
トランプのカードでも52枚(ジョーカー除く)ですから、占術に用いる際はとても大変です。
しかし、それほど膨大なカードを用いる占術なのにもかかわらず、「タロット占い師」を目指す方がとても多いのは、それだけタロットが魅力的な占いだからでしょう。
ここでは、そんなタロットの特徴、タロット占いとは何かについてご説明させて頂きます。
タロットの歴史
タロット占いの歴史は意外と浅いです。
1783年から4年間をかけて、フランスの占い師「エテイヤ氏」が出版した書物「タロットと呼ばれるカードのパックで楽しむ方法」が、世に出回ったことが大きなキッカケと言われています。
それ以前にも、タロット占いの記録はあるのですが、本格的に行われるようになったのは、エテイヤ氏の本が出版されたことからのようです。
19世紀後半では、フランスの「密教」、「占星術」や「錬金術」、「神智学」などのオカルティズムと結び付き、タロット占いの神秘性が強まっていきます。
特に、エリファス・レヴィ氏が出版した「高等魔術の教理と祭儀」では、タロットとカバラを密接に記したため、後に大きな影響を及ぼすこととなります。
1970年代になると、タロット占いは、イギリスやアメリカで巻き起こったスピリチュアル・ムーブメントによって、一気に知名度が上がります。
タロットは、現在でも占術の1つとして盛んに用いられていますが、面白いことに「心理カウンセリング」のアイテムとして用いられることもあります。
そのため、占術だけではなく、医学界でも活躍するという珍しい特徴を持っています。
タロットで占えることを知る
タロットカードは、個人に関する事柄を占うことに特化した占術でもあります。
現在お付き合いしている方と結婚できるかどうか?
今の仕事は自分に合っているのかどうか?
など、個人的な事柄を占うことが出来るため、吉報と凶報の双方が一目で判明してします。
しかし、タロット占いの特徴は、今のまま進むとどうなるか?という結果をもとに、運勢の改善を行うことです。
決して、過去のデータから現在、未来を占うわけではありません。
深い意味を表す78枚のカードが何を意図しているのかを理解し、近い未来起こるであろう事柄を、どのように切り抜ければ良いかを占う占術なのです。
結果として、四柱推命の「命式」や、西洋占星術の「ホロスコープ」など、難解な図式を読み解く必要がないため、初心者には優しい占術ではないでしょうか。
ただし、タロット占いは、占い師の感受性や、占う相手が何を望んでいるのかを理解する能力が必要になります。
簡単のようで奥の深い占術と言えるわけですね。