人相占いとは?
人相占いとは、顔のパーツである目・鼻・口・耳などを観察し、運勢を読んでいく占いです。
現在では、人相占いといえば、「顔相」のみ見るのが一般的です。
その他の、骨相や体相などは含まれておりません。
現在の人相占いとは、表情やメガネのかけ方、さらには、メイクにいたるまで「顔の全て」を視て占いを進めることが多いです。
そのため、人相占い師をを目指す方は、人の顔の細やかな部分まで観察できる「眼力」を養う必要があります。
では、人相占いとは、どういった占術なのかをご説明しましょう。
まず、人相占いでは、顔を大きく3つに分けて運勢を占います。
鼻よりも上は「上停(じょうてい)」と言い、20歳前後までの運勢が現れます。
鼻と水平部分に位置する場所を「中停(ちゅうてい)」と言い、20歳から40歳前後までの運勢が現れます。
鼻よりも下は「下停(かてい)」と言い、40歳以降の運勢が現れます。
たとえば、もし上停部分に傷がある場合は、20歳を迎えるまでに苦労をしてきたのではないかと推測出来ます。
人相占いとは?その歴史について
人相占いの歴史について少し触れてみましょう。
人相占いとは、今から4300年頃に誕生した占術と言われており、発祥地は中国とされています。
しかし、インドでも古くから「人相見」が行われており、バラモン教の古い教典に記されています。
また、西洋では哲学の観点から、人間を構成している全ての要素を占術として用いることが出来ないのかという研究がされています。
そして、古代ギリシアの哲学者として有名なアリストテレスは、人相に関する書物を残しています。
ソクラテスの弟子であるプラトンも、人間の顔と動物の顔を比較し、その人物の性格を説いたと言われています。
その後、イタリアを中心にルネサンス期が到来すると、当時の医者であるジャン・バチスタ・ボルタが「骨相学」を確立させたのです。
人相占いは、様々な国や地域で研究され続け、日本の人相占いの基となっているのは中国の相法だと言われています。