四柱推命の命式とは?
四柱推命は、四柱推命式(命式)を用いた占術で、古来より高い的中率を誇っています。
人間は出生した瞬間から決まっている「先天的な運」と、努力や経験を基に変化する「後天的な運」を持っています。
四柱推命では、四柱(年中・月柱・日柱・時柱)を基に個人の命式を作成し占います。
ですが、中には、ご自身が生まれた「時間」を知らないという方もいらっしゃいます。
そのため、生まれた「年月日」のみの命式を用いた占術を行うことも少なくありません。
時柱が無くても、ある程度の事柄を推測することは可能となっています。
四柱推命の命式の作り方
四柱推命の占術を行う上で最も大切な「命式の作り方」をご紹介します。
四柱推命の命式の解読はとても難しいため、名前は知っているがやり方が分からないという方も少なくありません。
四柱推命では、命式を作成する際、年柱・月柱・日柱(時柱が判明している方は時柱も含めた)全ての柱へ「甲(きのえ)・癸(みずのと)・壬(みずのと)・乙(きのと)」などと呼ばれる十干と「子(水)・酉(金)・寅(木)・丑(土)」など、皆さんご存知の十二支を組み合わせた60通りの組み合わせをそれぞれ示教します。
この60通りの組み合わせで、人の「先天的な運」や「後天的な運」が判明するのです。
まず、四柱推命には欠かすことが出来ない「命式の図表」を作ります。
縦に、「年・月・日・(時)」、横に「干支(十干・十二支)・蔵干・通変星・蔵干通変星・十二運星・運勢エネルギー」や「天干・地支・蔵干・十二運星」などと記述します。
四柱推命では、2月の節入日の立春から、翌年の節分までを1年と定めています。
そして、1か月はその月の「節入日時」から翌月の「節入日時」前日までとなっています。
ですから、生年は2月の節入日を境目とし、その年の変わり目として萬年暦で算出します。
生月は、その月の節入日時を月の変わり目とし、萬年暦で算出します。
生日は、節入日の前後問わず、出生した月の1日からその日を萬年暦で算出します。
生時は、生日干支から「六十申子表」と「空亡表」を用いて算出します。
例えば、1993年の平成5年の生年を算出する際、萬年暦は「癸酉」ですが、2月3日が節入りですので、前年の「壬申」となります。
同じく生月を算出する場合、平成5年の2月の萬年暦は「甲寅」と表示されていますが、節入りなので前年を見ます。
ですので、翌1月の「癸丑」となります。
生日ですが、平成5年の萬年暦の3日は「乙卯」となります。
生時の算出は、日干が「乙」ですので、干支を用いた時刻表から「乙酉」だと判明します。
もしも6月が節入りだった場合は、前の月の5月の干支を見ます。
最初は難しいかもしれませんが、四柱推命の高い的中率はこうした難解な命式を読み解く能力に長けているからこそ為せる技とも言えるのです。
なお、節入り当日の場合は、時刻指定されているので前後で結果が変化します。
四柱推命の命式 項目の意味とは?
四柱推命の「命式」の項目に関する意味をご説明します。
まず、年柱ですが、この項目は、0歳から19歳までの運気が表示されます。
そして両親や上司、先輩など世間の付き合いや、うわべに関する事柄が現れます。
月柱では、20歳から39歳までの運勢が表示されます。
自分自身の仕事や結婚などといった事柄に加え、友人や兄弟姉妹関係の事柄が現れます。
日柱には40歳以上の運気が現れます。
また、貴方自身の恋愛や夫・妻に関する事柄が表示されます。
時柱には、年老いた晩歳の運気が表示されます。
ここには子供に関する事柄や後輩、部下など年下の方々に関係する事柄が現れます。
命式で使用される天干(てんかん)や地支(ちし)という聞きなれない言葉も同時に解説させて頂きます。
- 天干(てんかん)とは、占う方の精神的な強さや弱さを表す項目です。
- 地支(ちし)とは、占う方の言動を表すものとされています。
しかし、天干や地支に関しては四柱推命の流派や占い師の先生によって解釈が変わります。
四柱推命の命式は、一見本当に複雑で難解です。
ある程度の鑑定の勉強をした方でないと、それを見ても理解することは難しいでしょう。
四柱推命の占い師を目指すならば、まずはこの「命式」の作成に慣れることが大切ですので、焦らずゆっくり時間をかけてマスターして行きましょう。